感謝してます。壁谷です。
私が大好きな本の中に「人生心得帖」という本があります。
松下幸之助さんが書いた本です。
その人生心得帖にはたくさんの学びや気付きがあり、
私も人生を悲観していたころ、この本と出合ったおかげで、立ち直るとができた大切な1冊です。
今でも定期的に読んでいる本なのですが、その中で私が大好きな章があります。
それは、「人間としての成功」というお話です。
人は誰でも人生で成功したいという願いを持っていると思います。
その人生での成功とはどのようなものなのかということが松下幸之助さんの心のこもった言葉で書かれているのです。
その本では「一般的に高い社会的地位や名誉を得た人、あるいは財産を作った人が成功者といわれ、尊敬されてきております。…【中略】…。確かにそういうことも一つの成功の姿でしょう。しかしお互い人間にとっての成功とは必ずしもそれだけではなく、また別の姿も考えられるのではないでしょうか」と提起をされております。
では、幸之助さんが思う人生の成功とは何か。
本を読んでいただいたほうが「なるほど、そういう考え方もある!確かに!」と感じると思いますので、詳細はかけませんが、自らに与えられた天分を完全に生かし切るということこそが人としての成功の別の見方かもしれないと書かれております。
私はこのことを知った時に、持っていた考え方や価値観が変わりました。
成功者は事業で成功したお金持ちであると考えていた時期があります。また、成功者でもお金だけではなく、人間関係(パートナーシップ)も熱い幸せなお金持ちになりたいと考えていた時期もあります。
もちろん幸せなお金持ちは素敵ですし、今でもそうなりたいと感じますが、それ以上にこのお話から、「天より分かち与えられた才能や才覚を世の中に活かしきること」という尊い生き方に大きく惹かれる自分がいます。
少しでも世の中のお役にたちたい、そのためにしっかり自分を磨いて、お役にたてる人間となって一生懸命誠実にお仕事を行うことで、もしかしたら幸之助さんの言う「天分を完全に生かし切る」ことができるのかもしれません。
人生は日々修行といわれますが、一つ一つの事柄を通して、人としての成長を遂げていき、世の中のお役にたてる人間になっていきたいと感じさせる大切な本です。
いつもありがとうございます。
壁谷英薫